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【骨盤底筋体操】デイサービスで「尿トレコーナー」設置してみた
平成28年3月より、「排尿自立指導料」が、さらに平成30年度の介護報酬改定にて、「排せつ支援加算」が各種施設系サービスで算定可能となり、これまで以上に、排泄ケアに関して興味をもつ医療・介護・リハ職が増えているように感じる。
オムツマンが関わる通所介護施設でも、歩行が自立している利用者の48.3%が尿失禁を有しており、さらに、尿失禁のため外出を控えてしまうなど、QOLにも大きな影響を及ぼしていることが確認された。
そこで、骨盤底筋トレーニングをするための「尿トレコーナー」を設置してみた。
「尿トレコーナー」
4つのアイテムを設置している。
⑴ リリアムSPOT
⑵ キュットブル
⑶ もれトレ
⑷ ひめトレ
⑴ リリアムSPOT
膀胱内の尿量を簡便に測定できる。医療機器ではないので、誰でも測定ができる。音声ガイダンスもあり分かりやすい。
⑵ キュットブル
振動刺激で骨盤底筋群を促通させることで、より効果的なトレー二ングが可能。
⑶ もれトレ
座るだけで突起したシリコン部分が骨盤底筋群を刺激し、血流を良くしホルモンバランスまで良くしてくれる。姿勢改善にも効果がある。
⑷ ひめトレ
最小のストレッチポール。お股に挟んで座ることで、お尻周りの収縮感覚がない方でも力をいれる部分を意識しやすい。タオルを丸めても代用可能。
なぜ、「尿トレコーナー」を設置したのか?
⑴隠す→話すへ
排せつって基本的には個室でこっそりするものだから、自分の排せつが標準となる。
人に見せるものでもないし、いつのまにか自分の排せつ=世界の標準と思っている。
尿トレコーナーで隣の方と話すと、今までの常識が違ったことがよく分かるはずだ。
「えー、あなた夜中にトイレで起きないの?」
「えー、咳したとき漏れないの?」
など、他の方の話しから問題と認識し泌尿器科受診に繋がることもある。
⑵省スペース
椅子を3つ並べるだけの省スペースで済むので、新たに物をどかしたりする必要もない。
⑶コスパが最強
⑴ リリアムSPOT=10万円
⑵ キュットブル=1万円
⑶ もれトレ=5千円
⑷ ひめトレ=3千円
と設置コストが低いので、どこのデイサービス(通所介護)やデイケア(通所リハ)でも真似できる。
⑷新規利用者の獲得に
どこの通所介護も新規利用者の獲得に苦戦しており、他社との差別化を考えている。
尿もれの利用者を抱えているケアマネジャーにも、「うちに来れば、尿モレが軽減するかも」と宣伝できる。
まとめ
デイサービスで「尿トレコーナー」を設置することのメリットについてまとめた。
コストも安く、やらない手はない。
実施前には、アンケート調査で皆さんの施設での尿失禁の現状をまとめておくと、1年後など比較検討しやすい。
わからないことがあれば、連絡してくれ!