どうも!
オムツを真面目に考える男、「オムツマン」です。
前回、骨盤底筋を鍛える前にするべきイラスト解剖学【最も重要】で、骨盤底筋群がどの位置にあるかは理解できたはずだ。
そして、患者・利用者に骨盤底筋群は、尿道や肛門を締める働きがあるので、筋力が低下すると尿失禁を起こりやすくなることを、まずはしっかり分かってもらうことが大切である。
すぐに骨盤底筋群を鍛えるのではなく、解剖学や骨盤底筋群の役割の理解に時間をかけたほうが良い。
理解できたら、次に自分の身体で、実際に触診して確認してみる段階に移る。
骨盤底筋群を鍛えるなかで、患者・利用者から、「収縮しているか分からない」とよく相談をうける。
触診する場所が違っていることもよくあるので、触診する場所はしっかりと覚えておきたい。
自分で触る場合は問題ないが、相手がいる場合は、必ず同意をとることをお忘れなく。
Contents
触診では「会陰体」という場所が極めて重要
左が男性、右が女性の解剖図である。
写真の青丸の部分が「会陰体」と呼ばれるところで、骨盤底筋群の収縮を確認する際に、手を当てる代表的なところである。
浅会陰横筋が会陰体の横に位置している。
「男性」骨盤底筋群の触診
仰臥位(上向き)で、服の上から「肛門と陰嚢の間」の会陰体を指のはらの部分で触ろう。
ご本人に、まずは肛門を、次に陰嚢を自分で触ってもらう。
そのあいだが会陰体(星印)なので、頭の中でイメージしてもらいながら触ってみよう。
自分の「会陰体」の位置が確認できたら、他の人の会陰体も触らせてもらおう(突然、他人の会陰体を触ったら逮捕されます)。
「女性」骨盤底筋群の触診
仰臥位(上向き)で、服の上から「肛門と膣の間」の会陰体を指のはらの部分で触ろう。
男性と同じように、肛門を自分で触ってみよう。
肛門を起点に、すぐ上にある会陰体を確認しよう。
会陰体を触る・触られることに抵抗がある方
会陰体はデリケートな箇所なので、自分で触診することさえ嫌な方がいる。
そんなときにおすすめするのが、「尾骨の先端」を触ることだ。
立った姿勢で肩幅くらい足を開き、尾骨を触ってみよう。
骨盤底筋群が収縮をすると、尾骨が内に巻かれる感じが分かるはずだ。
それ以外にも肛門すぐ横の坐骨直腸窩を触ってみて、同様に、「お臍」の方向に引き込まれる感じがあれば、うまく収縮できている。
まとめ
骨盤底筋群のを鍛える前の準備段階として触診する方法を解説した。
「会陰体」がキーワードで、男性は、肛門と陰嚢のあいだ、女性は肛門と膣の間を触診する。
会陰体の触診が難しいような場合は、尾骨や坐骨直腸窩を触る方法もあるので覚えておこう。
写真のように座ってやっても大丈夫だ。
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