グーテンアーベント(こんばんは)。
ドイツ語を授業で習ったはずだが、挨拶すら覚えていないオムツマンだ。
さて本日は、最近発売された膀胱内の尿量を簡便に見える化できる装置「リリアムスポット」を紹介するぞ。
リリアムα-200の記事はこちらをみてくれ。
リリアムα-200がリリアムスポットと比較して優れていた点として、膀胱内の尿量が可視化されていることが挙げられる。充電池が内臓されていることもメリットの一つだ。
Contents
【新商品】リリアムスポットの手順【使用方法】
1:キャップを外して超音波ジェルを塗ろう。
少し多めに塗るのがポイントだ。下の毛が多いとと測定に影響を及ぼすことは覚えておこう。
2:恥骨の位置を確認する。
お臍から下に順に辿っていくと、固いものに触れる。それが恥骨だ(毛の生え際あたりが目印)。
恥骨の位置が分からなければ、以下の記事を見てみよう。
5:矢印を円の中央線に合わせるように、動かしていく。中心だと「ピッ、ピッ、ピッ」と音がなるので分かりやすい。中央線にあったら、動かさないように待つ。
リリアムスポットの測定姿勢
上向きで寝た状態(背臥位)が推奨されているが、忙しい介護現場でベッドに寝させて測定するのは効率が悪すぎる。
椅子座位でどれほど誤差があるか実験してみたぞ。
椅子に浅く座り、骨盤を後傾させ背もたれにもたれかかれば、問題なく計測できた。
ベッドのギャッジアップを使用しても測定可能だ。
どんな方にリリアムスポットは使用できそうか?
1:導尿している方
自分1人で操作できるため、導尿前後の残尿チェックにも使用できる。
2:頻尿の方
頻尿の方は、残尿量が多い場合もあるので、残尿チェックに使用できる。男性の前立腺肥大症の方にもオススメだ。膀胱訓練をする際にも、とても便利なアイテムだ。
3:認知症の方
介護スタッフ側からも、排尿後すぐに「トイレ連れてってー」と言われる蓄尿の把握が難しい方に、介護する・介護される双方が納得してもらう材料として、膀胱内尿量チェックに使用できる。
どんな現場で使用できそうか?
まとめ【20秒で測定完了】
排尿タイミング予測支援デバイスである「リリアムSPOT」を買ってみた。排泄は人間の尊厳における最後の砦だ。誰もが排泄に関しては、人のお世話になりたくないと思っているはずだ。介護で困ったことは、「排泄」→「入浴」→「食事」の順であると報告されており、排泄の介護負担軽減は早急の課題であることが分かる。さらには、尿トラブルが外出制限につながり、サルコペニア(筋肉減少症)、フレイル(虚弱)のリスクも高まっていることが分かってきたぞ。これまで高価だった超音波膀胱内尿量測定器が10万円をきったことで、介護施設で普及していき、介護する側・される側にとっても重要な商品になることを期待しているぞ。さらには、尿トラブルを抱えた方の多くは泌尿器科受診をしていないが、リリアムスポットでの測定が受診のきっかけになると良い。
詳細はリリアム大塚の公式ページを見てくれ!