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【頻尿】なぜ、高齢になると夜何回もトイレで起きるの?
ふむふむ。 https://t.co/NiDVUOnVpN
— オムツマン@排せつ専門家 (@motudoteni7) July 20, 2019
これ意外と答えられない人が多いですね。正常であれば、私たちは1日に4〜7回くらいトイレにいっておしっこをします。夜間は0〜1回くらいが正常です。
便宜上、回数で定義される場合がありますが、基本的に、尿の回数が多すぎるという愁訴が頻尿の定義です。
日中頻尿:8回以上
夜間頻尿:1回以上
上記にあてはまる高齢者って多いと思うんですが、泌尿器科に受診したことのある方は、10%程度と言われています。つまり10人に9人はそのまま放置しているということです。病院に行けば、専門的な検査もしてもらえますし、お薬で改善する場合もありますので、まずは病院へ行きましょう。虫歯と同じでそのまま放置すれば取り返しのつかないことになります。
【原因1】膀胱が小さくなり溜められなくなる
膀胱は筋肉でできていますが、加齢によって弾力がなくなってきます。
つまり伸びにくくなってしますので、ためられる量が減って、頻尿になってしまいます。
過活動膀胱が原因でも頻尿になることがあります。また足がむくんでパンパンの場合も、寝ると水分が心臓や腎臓に戻って排泄されるために尿量が増えます。
【原因2】抗利尿ホルモンの分泌量が減り、夜間に尿が作られてしまう
寝ている間は、抗利尿ホルモンの働きで尿をつくる量が減るので、起きているときよりも寝ているときのほうがトイレに行く回数は少ないです。
しかし、高齢になると抗利尿ホルモンの分泌量が減ってしまい、おしっこが作られてしまうのです。
そうなると、膀胱内におしっこがたまり、原因1のように膀胱も伸びにくく、ためいくいためにトイレに行かなくてはならないということです。
【原因3】睡眠障害で夜に起きてしまうと尿意で目覚めたと錯覚してしまう
眠りが浅くなってしまうため目が覚めます。
目がさめると、「何となくトイレに行こう」といった具合で、トイレの回数が増えてしまいます。
トイレで起きたんだと錯覚してしまうのです。眠りが浅いと原因2であったように、抗利尿ホルモンが分泌されにくくなるため、膀胱内の尿量が増えることも考えられます。
【評価と治療】おしっこが近い
排尿日誌をつけてみることをお勧めします。以下の記事で書いてあるので参考にしてください。
さらに泌尿器科を受診しましょう。
生活指導も重要で水分量は調整が必要です。
体重×24=1日に食事以外で必要な水分量と覚えておきましょう。50kgの人は1,200mlです。さらにはカフェインは避けたほうがいいです。トイレが近くなる原因はカフェインとカリウムが原因です。
【飲み物】トイレが近くなる原因はカフェインとカリウムだった
経験者は分かるはず!ひとつ言えることは、みんな間違えすぎ。 https://t.co/S5yUoVf11D
— オムツマン@排せつ専門家 (@motudoteni7) July 27, 2019
コーヒーを飲むとトイレが近くなるんだけど、私だけ?
よい質問だ。同じ質問にこれまで百万回答えてきたぞ。コーヒーの場合はカフェインが悪さをしているが、他にもトイレが近くなる飲み物は多いぞ。
結論としては、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、緑茶(煎茶)、ウーロン茶は控えたほうがいいかもしれない。
逆に、飲んだほうがいいのは、水、麦茶、杜仲茶、ルイボスティーなどのノンカフェイン飲料だ。
カフェインとカリウムの多い飲み物はトイレが近くなる
カフェインとカリウムが多いと、膀胱内に尿があまり溜まっていなくても、「おしっこ溜まっているよー」と脳に間違った情報を流してしまうのだ。
正常であれば尿意を感じるのは150mlくらい溜まったときであるが、カフェインとカリウムが多いと、50〜100mlで脳に信号が誤って送られてしまう。
カフェインと聞くと、眠気を醒ますイメージがある人が多いかもしれないので、コーラや栄養ドリンクのイメージが強いかもしれない。食べ物は、みんなが大好きなチョコレートにもカフェインが多く含まれている。
カリウムは、新鮮な野菜や果物に多いのが特徴で、高血圧の改善に効くと言われている。腎臓が悪い方は、カリウムを沢山とると、「高カリウム血症」となり血圧が増える場合があるので注意が必要だ。
まとめ トイレが近くなる前に
今日の健康などを参考にまとめた。
とにかく、頻尿を感じ、トイレが近くなっているのであれば一度、泌尿器科を受診しよう。
薬で改善するかもしれない。
飲み物は、コーヒーや紅茶を飲むなら麦茶がオススメだ。
トイレが近いからといって水分量を極端に減らすことは脱水症のリスクもあり危険だ。
寝る前にもコップ1杯の水分をしっかりとろう。