どうも!
オムツを真面目に考える男、「オムツマン」です。
これまで、高齢者に多くみられる「尿失禁の種類」などは学んできたが、本日は、排尿日誌を中心に、どうやって「評価」していくかを一緒に考えよう。
Contents
最低限知っておきたい3つの評価(アセスメント)
排尿日誌
排尿時刻、排尿量、尿失禁量、尿意切迫感の有無、飲水量などを数日記録(最低24時間、できれば3日間)する。
めちゃくちゃ大事なので、まずは「排尿日誌」をダウンロードしよう。
ダウンロードは以下からどうぞ。
排尿日誌をつけることで分かることは大きく以下の4つだ。
1:排尿状態の把握
排尿障害のタイプが把握できる。これは下の排尿チェックシートと併用して使用しよう。
2:排尿と水分摂取の関係の把握
オムツ交換・トイレ誘導の時間を推測できる。排尿後、なるべくすぐに交換してあげてほしい。
3:尿量や濡れている量の把握
排尿量にあったオムツを選択できる。吸収量よりも尿量が多かったら、漏れるのも当然である。
4:使用している薬剤と排尿の関係の推測
利尿剤などの投薬効果を推測できる。
排尿日誌のデメリット
デメリットとしては、患者負担が大きいことがあげられる。
特に、自分で記入しなくてはいけないので測定上の患者負担、さらに記録上の患者負担が大きいこと。
自宅なら問題ないが、病院で測定する場合は、院内感染(紙コップ)のリスクがあるので今後は認められない可能性もある。
記入負担を少し楽にするのが以下の排尿日誌アプリだ。
排尿日誌アプリ(無料)
便利な時代である。
「携帯アプリ」などでも排尿日誌をつけることが出来る。
ダウンロードはこちらからどうぞ。
排尿チェックリスト
排尿チェックシート(名古屋大学排泄情報センター)を使用することで、尿失禁の分類が可能となる。
13の質問に答えるだけで、どのタイプの疑いがあるかが分かるので、失禁タイプが分からない方はチェックしてみよう。
ダウンロードは以下からどうぞ。
国際尿失禁会議尿失禁質問票短縮版(ICIQ-SH)
国際尿失禁会議尿失禁質問票短縮版(ICIQ-SH)は、尿失禁の程度、尿失禁の量、尿失禁が生活にどの程度影響を与えるのか?、どんな時に漏れるか?を一枚の評価シートで測定できる。
研究などでも、国際尿失禁会議尿失禁質問票短縮版(ICIQ-SH)は使用されている頻度が多い。
ダウンロードは以下からどうぞ。
まとめ
今回、排尿日誌を中心に無料でダウンロードができる尿漏れの評価法をまとめた。
特に、「排尿日誌」はオムツマンも一押しだ。
経験上、頻尿の訴えのある方に、「排尿日誌」を3日間評価しただけで、「自分の膀胱のことを知れて自信がついた」「水分量が多いと分かった」と、それ以降、頻尿が軽減した。
排尿チェックシート、国際尿失禁会議尿失禁質問票短縮版(ICIQ-SH)も併せて使用してみよう。