


本日は、「排泄のしくみ」。
特に、下部尿路の解剖と排尿のメカニズムについて説明していくよ。
Contents
下部尿路の解剖学(男性と女性の違い)
男性で特徴的なのは、尿度に巻きつく「前立腺」。
女性で特徴的なのは、「膣」、「子宮」。

さて、ここで問題です。
膀胱にはどれくらいの尿を溜めることができると思いますか?

では第2問。
男性の尿道は女性に比べて、◯倍長いと思いますか?

男性は20㎝程度。女子は5㎝程度と4倍くらい差があります。
このことが、服説性尿失禁で女性が尿漏れしやすい理由のひとつです。
尿失禁の種類についてはこちらから。
排尿のメカニズム(蓄尿・排尿)
尿を溜める(蓄尿)の際には、交感神経が働き、膀胱排尿筋を弛緩させ、膀胱括約筋をビシッと収縮することによって、尿を漏らすことなく溜めることができます。
尿を出す(排尿)の際には、副交感神経が働き、膀胱排尿筋を収縮させ、膀胱括約筋をユル〜と弛緩させることによって、尿を排出することができる。
ここからは、またクイズ形式で学んでいこう。
では、第3問。
1日(24時間)の尿量はどれくらいだと思いますか?

ただ、注意が必要なのは、体重によっても変わってくる。
目安となるのは、「体重×24」。
体重が50キロであれは、50×24=1,200mlとなる。
第4問。
1日の排尿回数は(昼間と夜間)?

頻尿の定義は、本人の愁訴なので、具体的な数ではなうが、泌尿器科では「日中10回以上、夜間2〜3回以上」排尿があると頻尿となる場合が多い。
第5問。
尿意は膀胱にどれくらい尿が溜まったら感じると思いますか?

実際、どれくらい溜まっているかは、「リリアムα-200」を使用して測定してみた記事はこちらです。
まとめ
最後に基準値をおさらいしよう。
膀胱容量(ml)は300〜500。
尿道の長さ(㎝)男性:約20、女性:約5。
1日の尿量(ml)は1000〜1500。目安として体重×24。
1日の排尿回数(回)は4〜7。日中頻尿:10回以上、夜間頻尿;2〜3回以上となれば一度、泌尿器科へ。
初発尿意(ml)は150。
基準値が分かっていないと、比較できないので、必ず覚えておくように!
排尿のメカニズム(仕組み)について教えなさいよ。