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【動画】産後の尿漏れはヨガで骨盤底筋を鍛えれば治る
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ドーブルィイ・ヴェーチェル(こんばんは)!!

オムツマン

ロシア語で挨拶してみたオムツマンだ。
今日は、産後の尿漏れに関して悩んでいる女性が、とても多いことが分かったので、その対策方法を含めて一緒に学んでいこう。

Contents

なぜ、産後は尿漏れしやすいの?【解剖】

妊娠期の尿モレの原因

想像してほしい。お腹の中で大きくなった赤ちゃんが、すぐ隣の膀胱を圧迫している姿を。
この状態が続けば当然骨盤底にも負荷(重さ)がかかり、骨盤底が歪んでしまうのだ。
さらに、経膣分娩のときには、狭い産道をおよそ3,000gの赤ちゃんが通るのだから、周囲の筋肉や靭帯までもが引き伸ばされ傷ついてしまう。
さらに骨盤底筋に収縮をいれようとしても、神経の働きも低下している影響から、力をいれようとしても力を入れる感覚を忘れてしまったようなイメージで、うまく力が入らなくなるのだ。
とくに、3,500g以上の大きな赤ちゃんを産んだ、分娩時間が平均より長かった場合は、より骨盤底筋を傷つけている可能性もあるため、尿漏れしやすく、回復にも時間がかかりやすい。
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いつから尿漏れしやすくなるの?

妊娠初期:ホルモン分泌(プラゲステロン、リラキシンによる弛緩作用)
妊娠中期:ホルモン分泌+骨盤底の歪み
妊娠後期:ホルモン分泌+骨盤底の歪み
出産後:骨盤底の歪み

妊娠すると主にホルモン分泌と大きくなった子宮が膀胱と骨盤底に対する圧迫のために、どの段階でも尿漏れしやすくなることが分かる。

どんな時に尿漏れするの?【産後】

咳やくしゃみをしたとき
子供をだっこしたとき
勢いよく階段を降りたとき
大笑いしたとき
ジャンプして着地したとき
全力で走ったとき


まとめると、お腹に力をいれたときに漏れていることがわかる。

これは腹圧性尿失禁と呼ばれるものだ。

骨盤底筋群の力が弱まることでおきる場合が多い。

帝王切開と経膣分娩で尿漏れに違いあるの?【論文】

65歳以下を対象とした論文を見てみたが、経膣分娩のほうが、より尿失禁のリスクは高いといえる。
理由としては、帝王切開は産道を通って出てこないので、骨盤底に対する負荷が小さいことがあげられる。
筋肉や靭帯が過度に引き伸ばされたりはしない。
しかし、妊娠中は帝王切開でも、赤ちゃんが膀胱に圧迫をかけるので、骨盤底は歪みやすい。
results:
The adjusted odds ratio for any incontinence associated with vaginal deliveries as compared with cesarean sections was 1.7 (95 percent confidence interval, 1.3 to 2.1)
結果:
経膣分娩の尿失禁のリスクは、帝王切開に比べると1.7倍であることが分かった(95%信頼区間,1.3-2.0)。
conclusion:
The risk of urinary incontinence is higher among women who have had cesarean sections than among nulliparous women and is even higher among women who have had vaginal deliveries. However, these findings should not be used to justify an increase in the use of cesarean sections.
結論:

経膣分娩のほうが子供を産んだことがない女性や帝王切開よりも尿失禁リスクは高い。しかしながら、この結果は帝王切開を正当化させるものではない。

引用:https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa021788

どれくらいで産後の尿漏れは回復するの?

産後における骨盤底の回復過程
産後8週間でも38%、出産直後から2年後でも23.5%の方が尿漏れをしていると報告されている。
出産のタイプや損傷具合によってもかなり個人差が大きい。
一般的には、卒乳して、月経が再開する時期とも言われているが、1ヶ月から1年くらいと幅が大きい。
あまりに改善しないようであれば、泌尿器科を受診しよう。

泌尿器科受診のタイミングは?【産後尿漏れ】

産後3ヶ月を過ぎても、まだ尿漏れが全く改善されないような場合は、一度泌尿器科を受診してみよう。

同じような問題を抱えた方は多くいるので、決して恥ずかしいことではない。

骨盤底筋トレーニングとは?【ヨガ】【橋のポーズ】

高齢者をヨガで鍛える

ヨガは呼吸と姿勢が大切だ。

苦しんでやるものではなく、快適でできることもポイントのひとつだ。

バリエーションも多くて、何から手をつけていいのか分からないという声も聞かれるが、ヨガの骨盤底筋強化といえば、「橋のポーズ」が簡単でオススメだ。

高齢者を想定した難易度の低い設定で紹介する。

ヨガの手順【動画を見て学ぼう】

1:上向きで寝て、両膝を曲げます。肩幅〜腰幅くらいに足を開き、なるべく足をお尻側に近づけよう。

2:手は軽く身体の横に置こう。

3:背中をシールだとイメージし、お尻側からゆっくり剥がしていくイメージで、お尻をゆっくりもちあげよう。膝を斜め上に伸ばすイメージやお臍を高くするイメージも大切だ。お尻側のシールを剥がしたら、さらに背骨もお尻側からゆっくり剥がしていこう。股関節を伸ばすイメージだが、腰は反らしすぎないように意識しよう。肩、腰、膝が一直線になるようにしよう。両膝の間にはタオルやクッションを挟み、開きすぎないように注意しよう。5〜10秒静止しよう(呼吸はとめない)。

4:次は3とは逆の動きを、骨盤底筋だけ収縮したまま(膣をお臍のほうに吸い上げるように)、ゆっくり背中→お尻側の順にシールを貼るようにおろしていこう。

5:クールダウンとして、膝かかえをして終了しよう。

ポイント【ヨガ】

1:息を吐くときに、骨盤底筋は頭側にもちあがり、息を吸うときに骨盤底筋は足側に下がっていくので、その感覚をつねに意識しよう。

2:

 間違ってお尻や腹筋に力を入れすぎると、外側の筋肉だけ鍛わり、内側の筋肉を自由にコントロールできなくなってしまう。逆に、骨盤臓器脱のリスクも高まることから注意しよう。

3:ももの内側にも力を入れすぎると、あなり骨盤底筋トレーニングとしては、よくないと報告されているので、高齢者には少し難しい課題の可能性もある。

まとめ 

産後の尿漏れの原因やその対策としてヨガによる骨盤底筋強化をまとめた。
産後の尿漏れは、当たり前のことであり、恥ずかしがる必要はない。
生理が再開しても尿モレが改善されない場合は、泌尿器科受診も検討しよう。
また、尿モレ体策として、ヨガの代表例「橋のポーズ」による筋トレを紹介したが、難易度としては高いため、高齢者への指導は、丁寧に行う必要がある。

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