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おむつゼロを批判するつもりはないが不可能な理由
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質問者
最近、おむつゼロってよく聞くけどなんのこと?おむつを外す取り組みのこと?

オムツマン
これは、竹内孝仁先生が推奨しているもので、日中(夜間は例外)はおむつの着用者をゼロにしましょうねっていうことなんだよ。でも、色々問題もあってね・・・

Contents

おむつゼロを批判するつもりはないが不可能な理由

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おむつゼロを推奨している竹内先生が著書でどんな内容を推奨しているかというと、⑴下剤の中止、⑵栄養1,500kcal以上と食物繊維を摂取、⑶水分1,500cc以上、⑷歩行しようの4つ。
とても大切なことかもしれないが、そんなに上手くいくわけがない。
バカの丸覚えで、上記の4つを実践しても、状態によっては逆効果の可能性だってあるぞ。
ただ、おむつ外しを行う取り組み例は、とても参考になることが沢山書いてあるので、ぜひ読んでみてほしい。
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おむつが必要な場合

① 体動による生命の危険度が高い手術後
② 症状の増悪が考えられる急性期
③ 本人の生活範囲を広げ、生活の質を高める場合
④ 本人が強く望む場合
⑤ 介護能力不足、マンパワー不足、老老介護の場合
⑥ トイレが遠い場合

おむつがなぜ必要なのか考える必要がある。

もちろんオムツの利点もあるが私たちは、おむつゼロは難しくても、可能な限りオムツ外しを検討していかなければならない。

特に⑤、⑥に関しては解決できる可能性もある。

我々は、オムツ利用者の個々の排泄パターンを熟知したうえで、個人に合った排泄方法を一緒に見つけてあげなければならない。

病院入院患者の3人に1人はオムツを使用している。

おむつ使用者 おむつ外し 在宅 老人施設
約30,000人を対象とした「愛知県排尿障害実態調査」によると、オムツの使用量は、在宅看護利用者では56%、老人施設入所者では51%と2人に1人はオムツを使用しており、病院入院患者でも32%と3人に1人はオムツを使用している。
病棟看護師164名のオムツ使用理由は、「おむつ以外の方法が思いつかない」、「忙しいから」、「簡単だから」が上位を占めた。
このことは、排泄ケアに対する意識の貧困さと、排泄ケアに関する知識・技術の不足が考えられる。
確かに現場を見てみると、看護師・介護士が時間がないなかで、一生懸命に働いているので、チームとして排泄ケアをどのように考えていくかは大切である。

おむつは必要ないが使用している人が意外と多い

おむつ使用者 統計 無駄 寝たきり

 

おむつ使用の理由としては、寝たきり62%、認知症13%が多い。

それ以外の理由としては、尿失禁予防10.5%、トイレ排尿可能だが尿失禁のため14%の方がおむつ使用という結果であった。

「病院のときにおむつを履いていたから、とりあえずおむつ履かせておけばいいよね」というケースも多いと感じる。

おむつを履くきっかけは、圧倒的に病院に入院した時が多いので、病院関係者は、「この方、どうしておむつを履いているんだろう?」と疑問をもつことが大切だ。

このことが、おむつゼロ、おむつ外しの第一歩かもしれない。

おむつ使用者の3割は外せる可能性がある

おむつ使用 外せる 脱おむつ

泌尿器科医の先生が訪問・聞き取り調査を行った結果、約30%のおむつ使用者は、おむつを外せる可能性があると報告されている。

この結果を医療・介護職の方はどう思うだろうか?

認知症患者はトイレで排泄をすることで、ADLが向上すると報告されている(鳥羽研二,2002)。

おむつで排泄をするということは、これまで当たり前のように便器で排泄にしてきた人にはショックな出来事で尊厳を崩壊してしまう危険性がある。

明日から、おむつを履いている方が、どうしておむつが必要か、ぜひ考えてみてほしい。

まとめ

おむつゼロを批判はしないが実際難しいことをお伝えした。
定期的におむつゼロの取り組み記事が報道され、おむつゼロ=排泄ケアの最先端と思うかもしれないが、実際はそうではない。
おむつを使用しなければならない方も確実に一定数いるのだ。
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